Brain Wiki
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このページでは、進学して初めて電子辞書を購入される方、新しい機種に乗り換える方のために、
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このページでは、進学して初めて電子辞書を購入される方、新しい機種に乗り換える方のために、それぞれのニーズに合わせた電子辞書を紹介していきます。特に最近の Brain は '''Windows CE を活用するために[[Brainでのアプリの起動方法|ひと手間]]かける'''必要があったり、そもそも '''Windows CE の採用が終了'''していたりするので注意が必要です。
   
 
== 電子辞書の種類 ==
それぞれのニーズに合わせた電子辞書を紹介していきます。
 
 
=== クラムシェル型 (折り畳み型) ===
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[[ファイル:NCM_0010-1-.jpg|thumb|400px]]
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現在一般的に使われている電子辞書のほとんどは、このノートパソコンのような折り畳みできる形です。この形の代表的な電子辞書には、カシオ計算機の「[https://exword.jp/ EX-word]」、そしてシャープの「[https://jp.sharp/edictionary/ Brain]」があります。
   
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写真に映っているのが、シャープの歴代の代表的な「Brain」です。大抵、この形のものにはキーボードとタッチパネル付きの液晶画面がついているので、かなり使いやすいです。古いモデルでは、キーボードの手前に手書き用のサブタッチパネルが備わっていたりもします(余談ですが、写真左の [[PW-TC980]] ではワンセグの視聴が出来ました)。
特に、'''現在のSHARP Brainは、WindowsCEこそ搭載しているものの、そのWindowsCEを活用できる機種は'''
 
   
 
=== タブレット型 ===
'''限られており、辞書にさらなる機能を付加したいという方は注意しなければなりません。'''
 
 
[[ファイル:NCM_0015.jpg|thumb|400px]]
=='''電子辞書の種類'''==
 
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結構マイナーなタイプの電子辞書です。2021年現在では、カシオから発売されている「[https://web.casio.jp/det/exwordrise/ EX-word RISE]」が該当します。シャープも2012年ごろに、「受験 Brain」の名でタブレット型の電子辞書を販売していましたが、そのうち「[[PW-GX300]]」と「[[PW-GX500]]」は Windows CE 環境が利用可能です。
==='''クラムシェル型折り畳み型)'''===
 
[[ファイル:NCM_0010-1-.jpg|thumb|400px]]現在一般的に使われている電子辞書はほとんどこのノートパソコンのような、折り畳みできる形をしています。
 
   
 
=== その他 ===
この形の代表的な電子辞書には、カシオ計算機の「Ex-Word」、そしてシャープの「Brain」があります。
 
 
安価な電子辞書のモデルとして、カド型ものや、モノクロ液晶のものなどがあります(例としてはキャノンの「[https://cweb.canon.jp/wordtank/ WordTank]」など)。Brain にもモノクロ液晶のモデルや BlackBelly のような形をしたモデルもありますが、これらはそもそも Windows CE が搭載されていないので、純粋に辞書としてしか使えません。
   
 
== SHARP Brain ってなんぞや ==
写真に映っているのが、シャープの歴代の代表的な「Brain」です。
 
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詳細は[[Brainとは?|こちら]]を読んでいただければと思いますが、シャープ製の電子辞書のブランド名が「Brain」です。2008年に初代モデルが登場して以来、「[[wikipedia:ja:Microsoft_Windows_Embedded_CE|Windows CE]] アプリの使える電子辞書」として、一部では有名な辞書でした。その後、非公式アプリの実行にプロテクトが掛けられるようになり一時期 Windows CE 環境の活用が不可能になりましたが、[[Brainでのアプリの起動方法|回避ツール]]が開発されて再度可能になりました。この Wiki では、このような Windows CE 環境の活用を主に扱っています。しかし、2021年に発売された機種では、見た目こそ変化はないものの '''CPU が久々に変更され、更に従来アプリ(公式含む)の互換性も無くなりました'''。この新機種の実行ファイル形式は大きく変わっており、さらに Windows CE すら搭載されていない可能性が高まっています。
   
 
== どの Brain ならアプリが動くのか ==
たいてい、この形のものにはキーボードとタッチパネル付きの液晶画面がついているので、かなり使いやすいタイプになります。
 
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[[Brain機種別解説]]の表の[[第1世代]]から[[第4世代]]に記載されている機種で活用が可能です。ただし、[[第4世代]]では [[PW-SB5]], 6, 7 以外に非公式アプリの起動を遮断するプロテクトが掛かっているため、活用には[[Brainでのアプリの起動方法|ひと手間作業]]が必要です。
   
  +
== おわりに ==
少し古いモデルでは、キーボード手前に手書き用のサブタッチパネルが備わっていたりもします。
 
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[[ファイル:NCM_0005-1-.jpg|thumb|400px]]
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いかがでしたでしょうか。「Brain」のことが少しは分かっていただけたかと思います。最後に1つだけ注意事項を。
   
 
=== Brain のことで質問する前に ===
'''ちなみに、ここに映っている4台のシャープの電子辞書「Brain」は、どれもWindowsCE環境が使用できます。'''
 
  +
Brain で Windows CE が利用できることが知られてから10年以上が経過し、インターネット上にもかなりの情報が記載されています。もし Brain を活用する上で不明な点があった場合は、'''まず自力で調べましょう'''。これは Brain の活用において誰もが通ってきた道です。それでも解決しない、もしくは不十分な場合は、遠慮なく [https://brainbbs.ddns.net/edbrain/ Brain 専用掲示板]やコメントで質問してください。かつて同じ経験をしてきたスレ住民、[[Brain Wiki]] 利用者の方々がきっと丁寧に解説してくださることだと思います。ただし、注意事項をよく読み、匿名だからといって失礼な書き込みをしないように気をつけましょう。
   
 
それでは、便利な電子辞書の世界をお楽しみください。
(もっと言うと、左のPW-TC980ではワンセグの視聴もできます。)
 
==='''タブレット型'''===
 
'''[[ファイル:NCM_0015.jpg|thumb|400px]]結構マイナーなタイプの電子辞書です。'''
 
   
2018年現在だとカシオ計算機より「Ex-Word RISE」として、一昔前の携帯電話のように、キーボードをスライドさせて収納するタイプの、タッチ操作に主眼を置いたモデルが発売されています。
 
 
シャープも数年前に、「受験Brain」の名で、タブレット型の電子辞書を販売していた時期がありました。
 
 
このうちの「PW-GX300」と「PW-GX500」はWindowsCE環境が利用可能です。
 
==='''その他'''===
 
安価な電子辞書のモデルとして、カード型のものや、モノクロ液晶のものなどがあります。
 
 
キャノンの「WordTank」なんかはそれですね。
 
 
シャのBrainにもモノクロ液晶のモデルや、Blackbellyのような形をしたモデルもありますが、これらはそもそもWindowsCEを搭載ていないので、純粋に辞書機能しか使えません。
 
=='''SHARPBrainってなんぞや'''==
 
詳細は[[Brainとは?|こちら]]を読んでいただければと思いますが、シャープ製の電子辞書のブランド名が「Brain」なのです。
 
 
今から約10年ほど前に初代モデルが登場して以来、「アプリの使える電子辞書」として、一部では有名な辞書でした。
 
 
しかし、2017年モデルのPW-Sx4シリーズ以降、一般のWindowsCEアプリは使用できなくなり、その後も'''学生向けモデルや生活・教養モデルにおいてはプロテクトがかけられている'''ので、ほとんどの機種ではWindowsCEのアプリは動作しません。
 
 
'''しかし、2018年モデルの[http://www.sharp.co.jp/edictionary/index.html PW-Sx5] シリーズのうち、社会人向けモデルの[http://www.sharp.co.jp/edictionary/lineup/pw-sb5.html PW-SB5] のみ、'''
 
 
'''WindowsCEのアプリが動作することが判明しました!'''
 
 
社会人向けのみ勝手アプリが起動可能・・・さすが、目の付けどころが、シャープですね。
 
=='''どのBrainならアプリが動くのか'''==
 
'''「Brainってのは、Windowsのアプリが動く野郎なんだな。はは~ん」'''
 
 
程度の認識でPW-SH4とかを購入すると、泣き寝入りを食らいます。
 
 
以下に、Brainの機種名と活用の可否をまとめた表を記しておきます。
 
 
Brainの性能をフルに発揮させたい、という方はWindowsCEが活用可能なモデルを、
 
 
アプリなんか動かしたら絶対勉強できなくなるやん、という方は活用不可モデルを、という具合に、
 
 
ニーズに合わせてお求めください。
 
{| border="1" cellspacing="1" cellpadding="1" style="width:500px;" class="article-table"
 
|-
 
! scope="col"|年式
 
! scope="col"|アプリが動く機種
 
! scope="col"|活用不可能な機種
 
|-
 
|2008年
 
|
 
[[PW-AC880]] PW-AC830
 
 
[[PW-TC980|PW-TC980(ワンセグ対応)]]
 
|
 
|-
 
|2009年
 
|
 
[[PW-AC890]] PW-AC900
 
 
PW-GC590
 
|
 
|-
 
|2010年
 
|
 
PW-AC910 PW-AC920
 
 
PW-GC610
 
|PW-AC110 PW-AC10
 
|-
 
|2011年
 
|
 
PW-G5000 PW-G4000
 
 
PW-G5100 PW-A7000
 
 
PW-A9000
 
|
 
PW-AC20 PW-AC30
 
 
PW-AC40
 
|-
 
|2012年
 
|
 
PW-G5200 PW-G4200
 
 
PW-A7200 PW-A7300
 
 
PW-A7400 PW-GX500
 
|
 
PW-GC50 PW-AC11
 
 
PW-AC21
 
|-
 
|2013年
 
|
 
PW-G5300 PW-A9200
 
 
PW-A9300 PW-GX300
 
|
 
|-
 
|2014年
 
|
 
PW-SA1 PW-SB1
 
 
PW-SH1 PW-SJ1
 
|
 
|-
 
|2015年
 
|
 
PW-SA2 PW-SB2
 
 
PW-SH2 PW-SJ2
 
|PW-NA1 PW-NK1
 
|-
 
|2016年
 
|
 
PW-SA3 PW-SB3
 
 
[[PW-SH3]] PW-SJ3
 
|
 
|-
 
|2017年
 
|
 
|
 
PW-SA4 PW-SB4
 
 
[[PW-SH4]] PW-SJ4
 
|-
 
|2018年
 
|[[PW-SB5]]
 
|
 
PW-SA5 PW-SH5
 
 
PW-SJ5
 
|}
 
 
=='''Brainのことで質問する前に'''==
 
BrainでWindowsCEが利用できることが知られてから約10年が経過し、インターネット上にもかなりの情報が記載されています。
 
 
もしBrainを活用する上で不明な点があった場合は、'''まず自力で調べましょう。'''これはBrainの活用において誰もが通ってきた道でもあります。
 
 
それでも解決しない、もしくは不十分な場合は、遠慮せずに[http://brainbbs.ddns.net/edbrain/ Brain専用掲示板]で質問してください。
 
 
かつて同じ経験をしてきたスレ住民の方々がきっと丁寧に解説してくださることだと思います。
 
 
ただし、注意事項をよく読み、匿名だからといって失礼な書き込みをしないようにしてください。
 
 
[[ファイル:NCM_0005-1-.jpg|thumb|400px]]それでは、便利な電子辞書の世界をお楽しみください。
 
 
[[カテゴリ:世代別詳細]]
 
[[カテゴリ:世代別詳細]]
 
[[カテゴリ:概要]]
 
[[カテゴリ:概要]]

2021年8月18日 (水) 05:13時点における版

このページでは、進学して初めて電子辞書を購入される方、新しい機種に乗り換える方のために、それぞれのニーズに合わせた電子辞書を紹介していきます。特に最近の Brain は Windows CE を活用するためにひと手間かける必要があったり、そもそも Windows CE の採用が終了していたりするので注意が必要です。

電子辞書の種類

クラムシェル型 (折り畳み型)

NCM 0010-1-

現在一般的に使われている電子辞書のほとんどは、このノートパソコンのような折り畳みできる形です。この形の代表的な電子辞書には、カシオ計算機の「EX-word」、そしてシャープの「Brain」があります。

写真に映っているのが、シャープの歴代の代表的な「Brain」です。大抵、この形のものにはキーボードとタッチパネル付きの液晶画面がついているので、かなり使いやすいです。古いモデルでは、キーボードの手前に手書き用のサブタッチパネルが備わっていたりもします(余談ですが、写真左の PW-TC980 ではワンセグの視聴が出来ました)。

タブレット型

NCM 0015

結構マイナーなタイプの電子辞書です。2021年現在では、カシオから発売されている「EX-word RISE」が該当します。シャープも2012年ごろに、「受験 Brain」の名でタブレット型の電子辞書を販売していましたが、そのうち「PW-GX300」と「PW-GX500」は Windows CE 環境が利用可能です。

その他

安価な電子辞書のモデルとして、カード型のものや、モノクロ液晶のものなどがあります(例としてはキャノンの「WordTank」など)。Brain にもモノクロ液晶のモデルや BlackBelly のような形をしたモデルもありますが、これらにはそもそも Windows CE が搭載されていないので、純粋に辞書としてしか使えません。

SHARP Brain ってなんぞや

詳細はこちらを読んでいただければと思いますが、シャープ製の電子辞書のブランド名が「Brain」です。2008年に初代モデルが登場して以来、「Windows CE アプリの使える電子辞書」として、一部では有名な辞書でした。その後、非公式アプリの実行にプロテクトが掛けられるようになり一時期 Windows CE 環境の活用が不可能になりましたが、回避ツールが開発されて再度可能になりました。この Wiki では、このような Windows CE 環境の活用を主に扱っています。しかし、2021年に発売された機種では、見た目こそ変化はないものの CPU が久々に変更され、更に従来アプリ(公式含む)の互換性も無くなりました。この新機種の実行ファイル形式は大きく変わっており、さらに Windows CE すら搭載されていない可能性が高まっています。

どの Brain ならアプリが動くのか

Brain機種別解説の表の第1世代から第4世代に記載されている機種で活用が可能です。ただし、第4世代では PW-SB5, 6, 7 以外に非公式アプリの起動を遮断するプロテクトが掛かっているため、活用にはひと手間作業が必要です。

おわりに

NCM 0005-1-

いかがでしたでしょうか。「Brain」のことが少しは分かっていただけたかと思います。最後に1つだけ注意事項を。

Brain のことで質問する前に

Brain で Windows CE が利用できることが知られてから10年以上が経過し、インターネット上にもかなりの情報が記載されています。もし Brain を活用する上で不明な点があった場合は、まず自力で調べましょう。これは Brain の活用において誰もが通ってきた道です。それでも解決しない、もしくは不十分な場合は、遠慮なく Brain 専用掲示板やコメントで質問してください。かつて同じ経験をしてきたスレ住民、Brain Wiki 利用者の方々がきっと丁寧に解説してくださることだと思います。ただし、注意事項をよく読み、匿名だからといって失礼な書き込みをしないように気をつけましょう。

それでは、便利な電子辞書の世界をお楽しみください。