このページでは、進学して初めて電子辞書を購入される方、新しい機種に乗り換える方のために、それぞれのニーズに合わせた電子辞書を紹介していきます。
特に最近のBrainは、WindowsCEこそ搭載しているものの、そのWindowsCEを活用するためにはひと手間かけなければならないため注意が必要です。
電子辞書の種類
クラムシェル型(折り畳み型)
現在一般的に使われている電子辞書のほとんどは、このノートパソコンのような、折り畳みできる形。
この形の代表的な電子辞書には、カシオ計算機の「Ex-Word」、そしてシャープの「Brain」がある。
写真に映っているのが、シャープの歴代の代表的な「Brain」である。
大抵、この形のものにはキーボードとタッチパネル付きの液晶画面がついているので、かなり使いやすい。
少し古いモデルでは、キーボード手前に手書き用のサブタッチパネルが備わっていたりもする。
(余談だが、写真左のPW-TC980ではワンセグの視聴が出来た)
タブレット型
結構マイナーなタイプの電子辞書。
2018年現在では、カシオより「EX-word RISE」として、一昔前の携帯電話のようにキーボードをスライドさせて収納するタイプの、タッチ操作に主眼を置いたモデルが発売されている。
シャープも数年前に、「受験Brain」の名で、タブレット型の電子辞書を販売していた時期があった。
このうちの「PW-GX300」と「PW-GX500」はWindowsCE環境が利用可能。
その他
安価な電子辞書のモデルとして、カード型のものや、モノクロ液晶のものなどがある(例としてはキャノンの「WordTank」など)。
Brainにもモノクロ液晶のモデルやBlackbellyのような形をしたモデルもあるが、これらにはそもそもWindowsCEが搭載されていないので、純粋に辞書としてしか使えない。
SHARPのBrainってなんぞや
詳細はこちらを読んでいただければと思うが、シャープ製の電子辞書のブランド名が「Brain」である。
今から約10年ほど前に初代モデルが登場して以来、「アプリの使える電子辞書」として、一部では有名な辞書だった。
しかし、2017年モデルのPW-S*4シリーズ以降、一般のWindowsCEアプリは使用できなくなり、その後も学生向けモデルや生活・教養モデルにおいてはプロテクトがかけられているので、ほとんどの機種ではWindowsCEのアプリは動作なくなってしまった。
↑後に起動方法が確立され、勝手アプリの起動が可能になった。ただし冒頭で言ったように、起動するためにはひと手間かける必要がある。
また、2018年モデルのPW-S*5 シリーズのうち、社会人向けモデルのPW-SB5のみ、
今までのようにアプリを入れるだけでWindowsCEのアプリが動作する。
社会人向けのみ勝手アプリが起動可能…さすが、目の付けどころがシャープである。
どのBrainならアプリが動くのか
以下に、Brainの機種名と活用の可否をまとめた表を記しておく。
ニーズに合わせてお求めいただきたい。
「*」付きの機種は勝手アプリを起動するためにひと手間作業が必要な機種です。
年式 | アプリが動く機種 | 活用不可能な機種 |
---|---|---|
2008年 | ||
2009年 |
PW-AC890 PW-AC900 PW-GC590 |
|
2010年 |
PW-AC910 PW-AC920 |
PW-AC110 PW-AC10 |
2011年 |
PW-G5000 PW-G4000 PW-G5100 PW-A7000 PW-A9000 |
PW-AC20 PW-AC30 PW-AC40 |
2012年 |
PW-A7200 PW-A7300 PW-A7400 PW-GX500 |
PW-GC50 PW-AC11 PW-AC21 |
2013年 |
PW-G5300 PW-A9200 PW-A9300 PW-GX300 |
|
2014年 |
PW-SA1 PW-SB1 PW-SH1 PW-SJ1 |
|
2015年 |
PW-SA2 PW-SB2 PW-SH2 PW-SJ2 |
PW-NA1 PW-NK1 |
2016年 |
PW-SA3 PW-SB3 PW-SH3 PW-SJ3 |
|
2017年 | PW-SA4* PW-SB4*
PW-SH4* PW-SJ4* |
|
2018年 | PW-SB5PW-SA5* |
おわりに
いかがでしたでしょうか。「Brain」の事が少しは分かっていただけたかと思います。
最後に一つだけ注意事項を。
Brainのことで質問する前に
BrainでWindowsCEが利用できることが知られてから約10年が経過し、インターネット上にもかなりの情報が記載されています。
もしBrainを活用する上で不明な点があった場合は、まず自力で調べましょう。これはBrainの活用において誰もが通ってきた道でもあります。
それでも解決しない、もしくは不十分な場合は、遠慮せずにBrain専用掲示板で質問してください。
かつて同じ経験をしてきたスレ住民の方々がきっと丁寧に解説してくださることだと思います。
ただし、注意事項をよく読み、匿名だからといって失礼な書き込みをしないように気をつけましょう。
それでは、便利な電子辞書の世界をお楽しみください。