DAYFILER

SHARP Brain は Windows CE を搭載していますが、セイコーインスツル (SII) が発売していた DAYFILER は、日本で発売された電子辞書の中で唯一 Android を搭載しています。ここでは DAYFILER に関する情報を番外編的位置付けで紹介します。

概要

DF-X9000。電子辞書とは到底思えないようなゴツいキーボードが目に付く。

発売時期	一般モデル	大学生協モデル
2013年1月	DF-X9000 DF-X8000	DF-X900R DF-X900B
2013年2月
2013年3月	DF-X10000 DF-X11000
2013年4月
2013年5月
2013年6月
2013年7月	DF-X7000FR/GR/CN/ES
2013年8月	(DF-X7000FR/GR/CN/ES) DF-X7000B/W
2013年9月	DF-X10001
2013年10月
2013年11月
2013年12月	DF-X9001 DF-X8001

MPU	Freeescale i.MX535 1 GHz
RAM 容量	512 MB
ディスプレイ	5.1 型 WVGA (800 * 480) 高精細カラータッチパネル液晶
ストレージ	eMMC 2 GB

OS	Android 4.0.4
初期 UI 言語	日本語

標準で .apk（Android アプリのパッケージ）を導入可能で、「Dr.Web Light」というセキュリティソフトを任意でインストール可能です。標準搭載でないセキュリティソフトなど、非公式アプリのインストールは保証対象外です。システム設定内ではストレージは内蔵 1 GB（辞書機能用）+ 内蔵 1 GB（共有）という表示になっています。辞書アプリは少し重く、メモリを 90 MB ほど消費します。セキュリティソフトも起動すると合計で 110 MB ほど消費します。

改造

Chrome を導入し、YouTube を視聴したところ。トップ画面でかなり重く、動画は「システムがビジー状態です」と出て再生できない。

Android ベースというだけあって、拡張性は非常に高いです。以下の手順でアプリを追加できます。

1. 導入したいアプリの .apk ファイルを用意する
2. 「メニュー」キーを押し、「ツール」欄に移動し、「設定」タブの「システム設定」を押す
3. 「ユーザー設定」内の「USB でパソコンに接続」を押す
4. 下にある「PASORAMA」のチェックを外す
5. USB ケーブルで PC と 電子辞書を接続する
6. PC 側で、用意した .apk ファイルを PC 側で表示される電子辞書の内部ストレージにコピーする（見つけやすい最上層を推奨）
7. USB ケーブルを抜き、メニュー内の「ツール」から「ファイル管理」タブを押し、「ファイル管理」を押す
8. 導入した .apk ファイルを選択し、「インストール」を押す
9. 完了後、メニュー内の「ツール」から「ファイル管理」タブを押し、「ランチャー」を押す
10. 成功していればアプリのアイコンが追加されている