第2世代の特徴を持ちながら、大きく異なるタブレット型の外観を備える通称「受験 Brain」、PW-GX500 の解説です。
PW-GX500 とは[]

PW-GX500。どう見てもタブレットです、本当にありがとうございました。
タブレットスタイルという新たな形態に加え、「学習ツール」と銘打っているあたり、かなり独創的な部分があります。また、コンテンツ数の少なさやキーボードが省かれたこともあってか、価格も通常の Brain と比べてかなり低く設定されていました。
発売日[]
2012年8月8日
スペック (詳細は第2世代参照)[]
活用の可否 | Windows CE 利用可 |
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CPU | ARM926EJ-S (ARMv5TEJ) |
MPU | Freescale i.MX28 |
メモリ | 128MB |
ディスプレイ | 5型高精細 HVGA (480x320) カラー TFT 液晶 |
サブタッチパネル | なし |
ストレージ | DSK1 SD Memory Card DSK5 NAND CD (NAND1) DSK6 NAND Dic (NAND) DSK7 NAND Extra (NAND4) DSK8 NAND System (NAND2) DSK9 NAND User (NAND3) |
その他 | ヤマハのオーディオチップを搭載。キーボードは非搭載で、代わりに Input Panel を搭載。 |
大まかなハードの構成は第2世代に準拠しています。もっとも、使い勝手は全く別物ですが。少し変わっているのが、Input Panel を搭載していることです。英語版なので変換機能は使えず、入力したい時でも思うように出てきてはくれませんが、TCPMP の詳細設定画面などでは、その姿を垣間見ることができます。本体ストレージ (NAND3) の容量は 1GB と、Brain シリーズにおいては異例の大容量になっています。これは、コンテンツをユーザーサイドで追加することがより強く意識されていることによるもので、「欲しいコンテンツは自分で足してく」というスタイルが前提になっています。もっとも、実際にユーザーによって追加されたコンテンツがブレーンライブラリーのものだったかはわかりませんが。Wikipedia やら Flash やらを追加した人の方が多かったかもしれませんね。
PW-GX500 の詳細[]

大型のスタイラスが特徴。しかしこのスタイラス、見かけと裏腹に結構使いやすいです。
駆動時間と重量[]
駆動時間は驚異の150時間。Brain シリーズトップクラスの電池の持ちを発揮します。重量も 220g と非常に軽量です。
コンテンツ[]
51コンテンツを収録。数は少ないものの、「漢字林」や「ジーニアス英和/和英辞典」、「OXFORD 現代英英辞典」などのメジャーなものはしっかり収録されています。コンテンツのほとんどを占めているのは「学習」カテゴリーのコンテンツで、これだけで39コンテンツも収録されています。これが「受験 Brain」たる所為です。
筐体の各部品[]
USB 充電に対応し、この端子でファイルのやり取りと充電をまとめて行います。 なお、USB ホスト機能はありません。スピーカーはモノラルで、筐体の背面ボードに埋め込まれています。また、PW-GX500 と PW-GX300 だけの特徴として、本体の上辺に巨大なノック式のスタイラスが付属していることが挙げられます。このスタイラスにはマグネットが埋め込まれており、本体を固定しているビスに磁力でくっついているわけです。また、専用のカバーが付属しています。テーブルなどに置くときは、このカバーをスタンド代わりにして筐体を支持します。
動作速度[]
第2世代特有の処理速度の速さが目立ちます。また、若干動作が安定しているようです。
その他[]
筐体のうち、ハードキーは電源ボタンと音量上・下ボタンの3つだけです。画面脇についているボタンはタッチパネルの延長ですので、同時押しには対応していません。