Pocket Paint はあくまで Microsoft のペイントですから、レイヤーや高度な機能などはなく、あくまで「初心者でも気軽に絵が描ける」ことを前提に作られています。しかし、Brain は感圧膜方式タッチパネルなので、スマホのようなマルチタップは使えないものの、先の細いスタイラスが使えるためペン先が見やすく絵を描きやすいです。「Pocket Artist」を使えば、Brain のそんな特長を生かして本格的な作画が可能です。
概要[]
米国の Conduits Technologies 社が開発した高機能ペイントアプリで、窓の杜でも紹介されています。上記のダウンロードリンクからフル機能の 30 日試用版を無償でダウンロードできます。購入サイト閉鎖につき有償ライセンスの購入は不可能ですが、試用版でも Brain をリセットすれば延々と使い続けられます。
柔らかめのタッチパネルを搭載する第3世代でも反応が良く、レイヤー機能や文字入れ機能を使えば本格的な作画も可能です。
導入方法[]
権利の関係上、Brain 用にパッケージングして配布することができません。以下の手順でオリジナル版を導入します。
- ダウンロードした「PocketAritist3.exe」を Windows PC で実行します
- 「Next」を押します
- ライセンスを読んでから「Yes」を押します
- 「Browse...」で展開先を指定します
- 「デスクトップ」などの分かりやすい場所に新しくフォルダを作成して指定してすることを推奨します
- 何もいじらずに「Next」を押します
- 警告が出ますが無視して「OK」を押します
- 「Next」を押し、展開が終わるまで待ちます
- 「Finish」を押して終了します
- 先ほど指定したフォルダにある「Pocket Artist.HPC2000_2577.cab」を展開します
- 作成したフォルダは削除しても構いません
- 得られたファイルを、アプリの起動方法を参考に Brain に転送します
起動[]
真っ先に「オーナーの設定をしてください」という趣旨のダイアログが出ますが、決定ボタンを押すなりして次に進みます。次に、これはデモ版ですから「製品版を購入してください」という趣旨のメッセージが起動するたびに表示されますが、「Continue」を選択して次に進みます。「画像ファイルを Pocket Artist で開くようにしますか?」という趣旨のメッセージが出た場合は、希望通りの選択肢を選びます。以上で起動します。
使い方[]
ざっくりと主要な機能を紹介します。
ブラシツール[]
Pocket Paint と違い、様々な種類のブラシが選択できます。主なものは
- ブラシ
- 鉛筆
- エアブラシ
- スタンプ
- 塗りつぶし
などです。さらに、グラデーションも簡単につけられます。
その他の描画補助ツール[]
まず、ブラシサイズ選択タブの左のタブを押すと、下にカラーパレットが表示できます。便利なのであらかじめ出しておきたいツールですね。また、消しゴム、色抽出、スムージング等多彩な機能が。赤目補正なんかも搭載しています。他にはマジックワンドやフォント挿入、図形や線の描画ツールなどもあります。Windows CE どころかパソコンのソフトと比べても十分なほどに高機能です。
画像の保存[]
窓の杜では保存できないと書いてありますが、バージョン 3.3 では保存できます。「Menu」の「Image」で、以下の 6 種類から保存形式を選べます。
- .psd
- .jpg
- .bmp
- .gif
- .png
- .tga
ビットマップで保存する際は、例えば 8-bit 256 色のような細かい設定が可能です。画像のプレビューが表示されるので、そこからパレットに登録したい色の部分を選択します。
画像の読み込み[]
読み込みも保存時と同様に、多数のフォーマットを扱えます。ただし、サイズの大きい画像は読み込めないかもしれません。