Brain で使える Windows CE のアプリはいろいろありますが、それらの中には個人でアイコンを好みに合わせて変更できるものがあります。この記事では、Resource Hacker というツールでアプリのアイコンを書き換える方法を解説します。この方法では Windows PC が必要です。
Resource Hacker とは[]
「Resource Hacker」の名の通り、Windows CE / Windows PC アプリや DLL のリソースを編集するツールです。アイコンの変更自体はかなり簡単にできます。
手順[]
始めに、改変する .exe ファイルのバックアップを取りましょう。
アイコンの用意[]

高機能ドット絵エディタ「EDGE」でアイコンを作成している様子。アイコンファイル (.ico) でのエクスポートにも対応している。
アイコンに使用されるファイル形式は「.ico」というものです。アイコンを作成する上では EDGE などのペイントツールが便利ですが、Windows PC に 最初から入っている「ペイント」でビットマップを作成し、@icon変換や、このオンラインツールで .ico に変換することもできます。また、自分で作成せずにフリーのアイコンをダウンロードしても構いません。ただし、Windows CE にはアイコン表示の拡縮機能がないため、サイズを 16x16 や 32x32 にしておかないと端が切れたりする場合があります。
Resource Hacker の使い方[]

Resource Hacker を使用している様子。ここでは TCPMP のアイコンを WMP 風に変更している。
Resource Hacker を起動したら、「File」から「Open」を選択し、編集したいアプリを開きます。すると左のツリー表示欄に「Icons」と書かれたフォルダが表示されます(表示されない場合はアイコンが元から登録されていません)。

アイコンを変更した TCPMP を Brain に転送した結果。ちゃんと反映されました。
そのフォルダをクリックして、そこで表示されたアイコンを今度は右クリックするとメニューが表示されます。「Replace Icon」から変更したいアイコンファイルを選択して、既存のアイコンを置き換えてください。
アイコンを変更した後は、「File」で Save してください。このとき、編集した exe ファイルと同じフォルダに、元の exe ファイルがバックアップとして作成されます。あとは、Brain の SD カードか内部ストレージに移動して、ちゃんと変更されているか、問題なく動作するかを確認してください。
また、Resource Hacker でアプリのアイコンを変更しようとした際に、なぜか保存できない場合がたまにあります。この場合、Resource Hacker を閉じる際に変更を保存するかを尋ねられますが、ここで保存すると変更は反映されないばかりか Brain で起動しようとすると CE アプリと認識されなくなります。変更できるかどうかは、アプリによります。うまくいかなかったときは仕方がないものと思ってください。
注意事項[]
Resource Hacker は大変便利なツールですが、誤って使用するとプログラムの機能が失われる可能性があります。また、アプリによってはバイナリの改変が禁じられているものもあります。利用は自己責任でお願い致します。
改変することが禁止されているアプリはアイコンを変更しないでください。また、アプリは著作物ですから、Resource Hacker の機能を乱用することなく、決して悪用しないでください。