Brain で Wikipedia を見るには Nexhawks 開発の XTBook を使用するか、EBPocket を使用するかの 2 つの方法があります。
- XTBook の良い点
-
- 表示がきれい
- EBPocket と比べて XTBook の方が見やすく、元の MediaWiki の表示が出来る限り再現されて表示されます。
- 様々なサイトが見れる
- Wikipedia 以外にも多数のサイトを見ることができます。
- 導入が簡単
- 基本的にソフトと辞書データをダウンロードしてそのまま入れれば起動できます。
- EBPocket の良い点
-
- 動作が軽い
- XTBook と比べて表示は崩れますが、その分動作が軽いです。
- 画像の抜けが少ない
- XTBook 用に提供される辞書データは画像が見れるサイトが限られている上に、抜け落ちが多数あります。
準備[]
4 GB 以上の辞書を使う場合は、 SD カードを exFAT でフォーマットしておきます。Windows XP の場合は KB955704 で対応します。なお、フォーマットすると SD カードの中身が全て消えるので、バックアップを取ってから行ってください。
第1世代の場合、加えて Selector を使うか Task Switcher を起動しておくかで SDHC に対応させる必要があります。XTBook の場合は、配布サイトにある XTBook SDHC Kit を使うこともできます。
XTBook[]
Brain の世代 | 対応状況 |
---|---|
第1世代 | 使用可能 |
第2世代 | 使用可能 |
第3世代 | 使用可能 |
第4世代 | 使用可能 |
- GitHub から XTBook-0.2.6-Brain.zip をダウンロードして解凍し、XTBook.exe を AppMain.exe にして SD カードの「アプリ」フォルダにに保存します。第4世代の場合はアプリの起動方法通りに入れてください。第3世代と第4世代は Manual low-res を使うと見やすくなります。
- 辞書データが大きいため、Brain の本体メモリーでは足りないことが多いです
- ロシア語学習用に調整した版も公開されています
- 辞書データ配布サイトから、見たい Wiki のデータをダウンロードします
- Nexhawks 氏公式(古いが小さめ)
- GitHub リポジトリ(新しい)
- OSDN リポジトリ(古いデータと日本語版 Wikipedia の画像)
- 障害により繋がりにくくなっているため、ミラーからのアクセスを推奨します
- ダウンロードした Wiki データを解凍したら、それを SD カードに保存した XTBook のフォルダの中にある Dictionaries フォルダに入れて完了です
見たいサイトのデータが存在しない場合、MkXTBWikiplexus を用いてデータを作ることも可能です。その方法は Grain 氏のサイトや XTBook 用辞書データ配布リポジトリの Wiki を参考にしてください。変換スクリプト(Otakan 作/watamario15 作)を利用することも可能です。
EBPocket[]
Brain の世代 | 対応状況 |
---|---|
第1世代 | 使用可能 |
第2世代 | 使用可能 |
第3世代 | 使用可能 |
第4世代 | 使用可能 |
用意するもの[]
ソフト | 作者 | 用途 |
---|---|---|
Task Switcher | 川本優 | Brain を日本語表示に対応させる。 |
MSCEInf | Benoît Thonnart | Pocket PC 等の CAB ファイルを PC 上で解凍する。 |
EBPocket Professional (直リン) |
hishida | EPWING / 電子ブック検索ビューア。Shareware ですが、サイト内でライセンスキーが公開されています。 |
Dll For EBPocket | 777shuang | 以下を含みます。
|
辞書 | サイズ | URL | 備考 |
---|---|---|---|
Wikipedia 日本語版 | >2GB | Boookends | 図版・表・外字あり。Lite は図なし。 |
>2GB | 魔法の大鍋 | 図・表・外字なし。 | |
<2GB | trade2 | 図・表・外字なし。 | |
<2GB | tanaman | 図・表・外字なし。Torrent 配布。 | |
Uncyclopedia 日本語版 | <2GB | かたまり | |
<2GB | tanaman | ||
<2GB | Boookends | 図版・表・外字あり。 | |
Wiktionary/Wikibooks 日本語版 | <2GB | tanaman | |
<2GB | Boookends | 図版・表・外字あり。 |
導入[]
この作業には Windows PC が必要です。
- Task Switcher を導入します
- それ以外の「用意するもの」の一覧にあるファイルをすべてダウンロード・展開します (作業フォルダを作ることを推奨)
- 「EBPocket」など分かりやすい名前のフォルダを作成します (辞書アプリなどで表示される名前になります)
- 「cabs64bit」フォルダの「EBPocket_64bit.WM5PPC_ARM.CAB」を MSCEInf で先ほどのフォルダに展開します[1]
- 「dll」フォルダの中の DLL ファイルをすべて先ほどのフォルダにコピーします
- 辞書をダウンロード・展開します
- 「WIKIP」フォルダと「Catalogs」ファイル (ダウンロードしたなら「UNCYC_WIKIB_WIKTIO」フォルダ内の必要なものも) を、それぞれ別々の適当な名前のフォルダに入れます
- アプリの起動方法に従って Brain に転送します
使い方[]
Task Switcher の System Font Patcher で日本語化した上で EBPocket を起動し、左下の「辞書」から使いたい辞書を選びます。
入れた辞書が表示されない場合は「ツール」->「グループの編集」->「検索」を押し、表示されたら「追加」を押し、最後に中央付近の「OK」を押せば追加されます。しばらく止まりますが問題ありません。全文検索などを利用したい場合は、公式サイトで公開されているライセンスキー (837E-A722-7983-96E5) を「ツール」->「EBPocket のバージョン情報」から入力します。
- ↑ ここでいう 64-bit は、CPU 種別ではなくファイルポインタのサイズを表します。これによって、扱える最大ファイルサイズが決まります。32-bit では 2 GB までのファイルしか扱えません。